〇発熱患者様への対応〇
新型コロナウイルスと冬に流行する感染症
(インフルエンザ・ノロウイルス)の感染対策についてのお願い
令和5年、5月より新型コロナウイルスは、2類相当から5類へ移行となりました。これまでの生活様式が少しずつ緩和され、皆様も安堵されていることと思いますが、日々変異を繰り返し、未だ収束には至っていないのが現状です。日本でも今年の冬にかけて再流行すると思われます。外来・透析患者様においては、感染しやすく、感染すると重症化のリスクが高いので引き続き注意が必要です。
また、冬に流行する新型コロナウイルス以外の感染症(インフルエンザ・ノロウイルス)についても注意していただきますよう、皆様のご理解・ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
繰り返しとなりますが、以下に示す感染対策を厳守し、引き続き感染対策の徹底をお願い致します。
1.患者様ご自身が感染しない様にする為には
①手洗い・うがいを徹底してください
②出来るだけ人の多い場所は避けて下さい
人の多い場所に行く際は、必ずマスクを着用し、携帯用のアル
コールジェルなどで小まめに手指消毒をして下さい。
③規則正しい生活を送って下さい
2.外来・透析室で感染を広げない為には
①毎日の体温測定をして下さい
(37.5℃以上の発熱と呼吸苦、倦怠感があれば当院に連絡)
②必ずマスクを着用して下さい(毎日新しい不織布マスクをご使用下さい)
③病院に入室する際は、ドア前に設置しているアルコールジェルで手指消毒をして下さい
3.インフルエンザについて
新型コロナウイルスが流行する前は、日本では毎年約1千万人、約10人に1人が感染しています。新型コロナウイルスの流行で生活様式も変化し、感染対策を講じているので、インフルエンザ感染率は減少しています。今年の夏、季節外れの流行もあったように感染力は非常に強く注意が必要ですが、インフルエンザの感染経路も飛沫・接触感染なので、新型コロナウイルス同様の感染対策で十分に効果があります。
4.ノロウイルスについて
ノロウイルスは、下痢・吐き気・嘔吐・腹痛などを引き起こし、症例数は毎年増加しています。その嘔吐物や下痢便にはウイルスが大量に含まれており、わずかな量のウイルスが体内に入っただけで容易に感染します。
また、ノロウイルスは消毒用アルコールに対して抵抗性が強く、塩素系の消毒剤や家庭用漂白剤でなければ効果的な消毒は出来ません。
感染力は非常に強く、感染経路も新型コロナウイルス・インフルエンザに比べ多い為、規模が拡大しやすく注意が必要です。
ノロウイルスが疑われた場合の処理手順としては、
- 吐物、下痢便を拭き取る
感染からの防御の為にマスク・手袋をしっかりと着用し、雑巾、タオルなどで吐物、下痢便を拭き取って下さい。
また、そのままにしておくと感染が広がるので早期に処理する必要があります。
- 拭き取った雑巾、タオルはビニール袋へ入れて密封して廃棄して下さい
- 薄めた塩素系消毒剤で吐物や下痢便のあった場所を広範囲に消毒する
200ppmの塩素系消毒剤で拭き取ったのち、さらに水で拭き取ります。
最後に使用したマスク・手袋もビニール袋で密封して廃棄します。
※200ppm:家庭用漂白剤では200倍程度に希釈する。
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(ワイドハイターは酵素系なので不適応。キッチンハイター
の使用をお勧めします)
5.当院からのお願い
*外来患者様について*
混雑時にはお待たせすること、診察をお受けできない場合がございます。ご了承のほどよろしくお願いいたします。
*透析患者様について*
新型コロナウイルス・インフルエンザ・ノロウイルス感染の疑いがある場合は、個室対応いたします。しかし、感染疑いがある患者様が増えた場合は、個室に限りがあるため、曜日変更や時間変更を行う可能性があります。曜日変更や時間変更した場合は、送迎サービスが提供できなくなることもありますので、ご協力お願い致します。